【鴻巣駅】袋にある埼玉県防災学習センター「能美防災そなーえ」は自分で体験しながら防災について学べる無料の施設です。
鴻巣市袋にある埼玉県防災学習センター「能美防災そなーえ」は楽しみながら防災意識を高められる無料の防災教育施設です。地震や暴風などの災害時の対処方法を楽しく体験・学習できます。館内の展示などは自由に見ることができ、体験はツアー形式で、インストラクターがわかりやすく説明しながら案内してくれます(所要約40分)。開始時間は受付で確認できます。ツアーは随時開始されていますが、待ち時間がある場合は先に展示を見ることもできるそうです。

「展示室2」
施設には「地震体験」「煙体験」「暴風体験」「消火体験」の4つの疑似体験コーナーがあり、この体験を通して災害の威力を体で実感することができます。(※暴風体験と消火体験は年齢制限あり)

「地震体験」コーナー
「地震体験」では、目の前のスクリーンに地震発生時の映像が映し出され、それと連動して装置の床が左右に大きく揺れ始めます。この揺れは、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で観測されたものと同等のもので、とても手放しでは立っていられないほどの激しさです。

「地震体験」コーナー
また、「煙体験」では、煙が充満した通路内を避難する体験を通じて、煙の中での適切な避難行動を学ぶことができます。こちらは年齢制限がなく、どなたでもご参加可能。体験時には、煙を吸い込まないよう、ハンカチやタオルなどをご持参くださいとのことです。

「煙体験」コーナー
「暴風体験」では、最大風速30m/sの風が体に吹きつけることで、暴風の迫力を全身で体感できます。体験エリアのガラスには、暴風によって飛んでくる傘や看板のシルエットが投影されるため、対象年齢外の小学1年生以下のお子様でも視覚的に想像しやすく、理解を深められる内容となっています。

「暴風体験」コーナー
また、「消火体験」では、訓練用の水消火器を使用し、初期消火の方法や正しい使い方を学ぶことができます。こちらは小学4年生以上を対象とした体験です。

「消火体験」コーナー
入口を入ってすぐ右側には5分程度の物語を上映する「スイッチングシアター」があり、奥へ進むと左右に展示室が2つあります。

災害のリアルを知る(地震)の展示
右側にある「展示室2」では「地震体験」と「煙体験」のほか、東日本大震災や熊本地震などの被災地から収集された実物の展示や、過去に埼玉県で起きた災害についての展示、防災診断クイズコーナーなどがあります。

防災診断クイズコーナー
左側にある「展示室1」では「暴風体験」「消火体験」のほか「浸水歩行体験」のコーナーもあり、各体験機器は、スタッフが案内・操作するため、体験を希望の方はスタッフにお声がけくださいとのことです。
2階の「展示室3」では、災害発生前から復興までの流れを描いた長さ15mの「防災絵巻」や、防災・減災に関する具体的な情報展示が行われています。また、防災グッズの展示もあり、“いざという時どう行動すべきか”を、見て・触れて・楽しみながら学べる工夫が施されています。
このように、「能美防災そなーえ」は楽しみながら防災意識を高められる施設となっていて、小さなお子様でも分かりやすい展示や解説で、最後まで飽きずに見学できます。
毎週土曜日にはお子様向けのイベントも開催しています。また夏休み期間中の7月20日から8月31日までは無休で開館しているようなので、 この機会に、万一の災害に備えて、ご家族で防災について改めて考えてみてはいかがでしょうか。